A FILM of NAKAJIMA MIYUKI


1991年6月21日発売。
税抜 5631円 (税込 5800円)当時消費税は3%であった。

中島さんのビデオとして最初に出たのがこれ。それ以前というとCDVという事になるんでしょうか。
しまったな・・。買っときゃよかったCDV・・・・・。

1.トーキョー迷子
 一番最初に観たときはかなり違和感を感じたものの後から何度か観てみると、これは結構いいかもしれないと思った。 珍しく田村仁氏がこれには関わって無いようですが、これはこれで映像的に面白いものになってると思った。 オーバーラップの部分等色々と凝ってるし、これは中島さんに自由に動いてもらったというものではないと思えるのだが、 そこがよいと思う。

それにしても、この中に出てくる中島さんの後ろ姿を見てると「尻が胸より物語る」という 田村仁氏の言葉も頷けるような気がする。 コーヒーをテーブルにこぼしてるのは、「コーヒー占い」だ。 なんて言ってる人がいましたが、どうなんだろう。知らない。 ひとつ気になるどうも似合わないサングラス。

2.夜を往け
 水を両手ですくった男、それを飲むのかと思いきや、くわえ煙草をしてる。・・・・・一体なにがしたいんだ。

中島さんの本「ジャパニーズ・スマイル」にちょろっとこのプロモビデオの話が出ているが、 いやぁ・・えれぇ金かかってるなぁ・・って感じが全くしない・・。 これが中島さん初の記念すべき「口パク」第1号らしい。 割と自由に中島さんに動いてもらうとこうなる、という感じだろうか。首輪の中島さん。 アルバムのCMにこの映像が使われていて、妙に印象的であった。

3.見返り美人
 この「見返り美人」のプロモーションビデオ、3種類あるわけだが、 私は一番最初のバージョン、1986年に行われた 『中島みゆき展<おだやかな時代>』で流されていたものが今のところ一番好きです。 「一番好き」と言うよりも、第一印象ってのはなかなか拭えないって事なのかもしれない。

これに収録されてるのは二番目のやつ(どうもCDVに収録されてるものらしい・・) を再編集し、新たに撮った場面を加えたものの様だが・・曲の感じもシングルとは違うし中途半端に撮り直さないで 全部撮り直ししたったらエエのに・・と思った。最後にスカートがはらりと取れる場面で (なんでやねんっとホント思う・・)思わず笑ってしまった・・・。 それに意味があるのかもしれないが、意味があろうが無かろうが笑ってしまったものは仕方が無い・・。 それにしても中島さん、本当に『橋』をよじ登ったとは思えないのだが・・・・とりあえず何かによじ登ったのは確かなようだ。

4.黄砂に吹かれて
馬に乗って疾走する中島さん、とはやはり思えない。別な人が代わりに演じてるとしか思えない、 ぱかぱか歩く程度ならよいがいくらなんでも疾走して怪我でもしたら大変であるし・・・。

それより中島さんと地平線が一緒に映ってる絵がひとつも無いのは何故 現地に居たならば必ず広大な景色と共に中島さんを撮るだろうと思う。はるばるモンゴルまでやってきてそれを撮らない手はない。 中島さん、現地に行ってないんじゃないかな。と思っていたら しかし唯一地平線らしきものが確認できるシーンがあった、夜に焚き火をしてるシーン。 しかしこれはどうもセット臭い。・・・・と思ったら,「Night Wings」の コンサートパンフ見てたらその時のものと思われる写真があった。 一応撮影は野外で行われたようだ・・・・

とはいえ、これは割と好きなもののひとつではあります。

5.おだやかな時代
ニュースステーション「日本の駅」のコーナーのテーマ曲だったこの曲。 フルバージョンはCDよりもこのビデオが先で、 (CDは「歌でしか言えない」91年10月23日発売だから) 割と好きな曲だったので、フルバージョンはどんなんだろうと思った記憶がある。 でも実際はテーマ曲に使われてたのとは別バージョンで、違和感は否めなかった。 これもやはり第一印象が拭えないせいか・・。

中島さんが牛乳を飲んでるシーンがあるが・・牛乳を飲むと下痢をしてしまうはず・・だから少し嫌そうにも見える と思ったが、じゃあ別なものでも良かったんじゃないか監督は中島さん自身なんだし。 それにしても陽気に歌う外人さん達は一体何者なんだろう。 後ろの方でやる気の無いまま一応手拍子だけはしてる、というような方もいますが・・・。

なんだか中島さんだけ妙に浮いてるような気がする。もしかしてこれは狙いなのか。 ただ中島さんがこんなのを一度やってみたかった、という気持ちがひしひしと伝わってきた。・・ような気がするだけ。

このビデオのラストに「夜会 1990」の予告が入っているがフィルムっぽく見せるための
画像処理が施されてないので中島さんがなんだかやけに生ナマしい・・・・・。
こういうのも良いと思うが、もうダメかな。


もどる

最初にもどる