夜会 VOL.15
< 〜夜物語〜 元祖・今晩屋 >


2008年12月10日(水)
赤坂ACTシアター
S席 ¥20000(税込み)

とにかくチケット代が高くてきつい

今回、でじなみの先行予約でチケットを入手しようとしたが、第四希望まで書かされたがすべて落選。 平日では仕事の半分を休まねばならず、それはそのまま収入減となるため土曜日がよかったのだが、落選。 なんだかんだで収入が減ってるさなかに二万円のチケット代に加え仕事も休むとなると結構つらい。

でじなみのページはほとんど見る事がない、たまにくるメールで情報を得るぐらい。 基本的にチケットをある程度確実に入手するためだけに加入しているのだが、まるで無駄。 月に600円程度だとは思うが、年に一度だけの機会しかないので結構な額になる。

しかし当日券は用意してあるのだと。売れなかったんじゃなくて残しておいたんだとは中島さんの言葉。 金払ってチケット入手が出来なかった事を考えると、この言葉には結構来るものがありますね。 なんでいちいちこういう事を言うのだろう。

結局チケットは夜会サイトで入手。土日で落選したら困るので平日を選択、まあ仕方ない。 しかしチケットスペースって何だ?よくわからん。

そして当日、変なスペースに今までの夜会のポスターが展示してあるのを一応見て、 赤坂サカスで今までの夜会のステージ模型と写真などが展示されてるのを見てから、入場。 やはりカメラチェックといいながら、割とおざなりなチェックをされて入場。 会場内の客層がコンサートツアーとなんだか違う、結構若い人も居るようにみえた。

とりあえず、パンフだけは購入。赤ではなく青いパンフ。やはり会場内で見ないのですぐカバンにしまう。 開演前にちょっとでも情報を得るために見ておけばよかった気もするが、なんとなくイヤなので。

開演間近になって係員に連れられて茶髪の長髪の女性と男性が私から十数列先の席に座るのが見えた。 連れが見てみろと言うので見てみるとその女性は工藤静香さんだった。男性は知らない人。 昔シアターコクーンで普通にロビーで座ってる倉本聡氏とか、娘と来ていた吉本隆明氏を 見た事があったが、座席で見たのははじめて。 もっとも始まってからは全く気にならなかったが。。

さて今回の話は「山椒大夫」の続きの話だそうで、先に本を読んで情報を得ておけよと釘をさされた形ですが、 過去に読んだ事も無ければ、この機会に読もうという気も起こらず、なにひとつ読まないまま今回の夜会に臨みました。 そんなわけでなにひとつ話がわからない。笑ってしまうほど話がわからない。

登場人物が誰でどういう関係か、ぼんやりと解るような気もするなあという程度であまりにも情報が少ない。 その貧弱な手がかり足がかりを使ってなんとか理解しようとするが、やはり情報が少なすぎて何もわからない。 その解らないというのはかなりのストレスになって私を襲う。 パンフも見てないので、役名も不明、高ぇー たけ?なにその駄洒落。

流れが解らない以上、どんな歌を歌われてもいちまいちな印象を抱いてしまうのは仕方ない。 なんかつまらんなあとさえ思えてくる。 この構成はなんだか「金環蝕」に似てるなあ、などとぼんやり思った。あれも元になる話があってああいう構成だった。

それでも、意外と中島さんがいきいきと演じていきいきと歌っているように見えた。 舞台上の動きも良くて、コビヤマ洋一氏の切れのある動きが見ていて面白かった。 中島さん以外の人たちはヘッドセットで一応ちゃんと声を出して歌っているが、やはり別に声をかぶせてるのが 解った。というか解るようにやってた。

やはりセットは面白くてよく出来ていた、燃える建物とかね。 そういえば夜会って登場人物がよく死にます。それは自殺を思わせる演出があった一番初めの夜会からずっと。 観客にインパクトを与えるには、それが一番いいのかもしれないけれども。 もちろん誰も死なない回もあったけどね。

アンコールで全員出てきて中島さんが挨拶、この日は12月だというのに春じゃないかと思うくらい暖かい日で、 そんなような事を言ってた。この最後のみんなで並んで挨拶は恒例になっていくみたいですな。

そういや、今回「二隻の舟」を歌わなかった。ウィンターガーデンの時も歌わず、パンフが銀色だった。 いや、関係あるのかどうか知らないけど。どうでもいいがパンフは、やっぱり初期の赤地に夜会の文字と年だけのシンプルなのが良かったなあ。 なんでこういうのをたやすく捨てて変えてしまうのだろう。

話の筋もわからないし、楽しめる要素が何も無いしつまらんなあとぼんやり思ったものの、 何故だか楽曲や構成などこの舞台の完成度だけは非常に高いことだけはぼんやりと解った気がした。 そして自分自身の中島さんに対する興味がかなり薄くなってきてるのも解った。


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